鉄鋼圧延機向けドライブシャフト、ジェイテクトが改良品 来年度から量産、売上げ3億円目指す

 ジェイテクトは29日、鉄鋼圧延機向けドライブシャフトを改良し、2018年度から量産すると発表した。国内外の鉄鋼メーカーへ売り込み、年間3億円の売上げを目指す。

 ドライブシャフトは圧延機に動力を伝えるもので、その主要部品にあたる軸受のオイルシールにジェイテクトが開発した高い密封性の新技術を採用。圧延水や高温による永久延びを半減、軸受を締め付けるリップ緊迫力の低下は8割減らし、長寿命化やメンテナンスコストの削減が図られている。ドライブシャフトの生産はグループ会社の光洋機械工業(本社・大阪府八尾市)で行い、新技術を適用したオイルシールは光洋シーリングテクノ(本社・徳島県板野郡)から供給する。同社は鉄鋼圧延機の4列円すいころ軸受用オールシールでも密封性を高めた新製品を開発。来年7月からの量産を予定しており、年2億円の販売を計画している。

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