【橋梁・トンネル技術展】DJIのPhantom 4に新しい「光」をもたらすシナジーテックのDL50 【橋梁・トンネル技術展】のドローンコーナーで、橋梁下やトンネル内の点検に有効なドローン誘導システムを手掛ける株式会社ジツタ(本社:愛媛県、代表取締役社長:山内延恭)は、夜間の点検に効果を発揮する株式会社シナジーテック(本社:徳島県、代表取締役:大栗克俊)のドローンライトDL50を展示していた。

50WのLED照明を積んでPhantom 4が飛行できるドローンライトのDL50

 シナジーテックが開発し製造し販売しているDL50は、DJI製Phantom 4や3に対応したLED照明。ハニカム構造で樹脂成形されたフレームは、重さ295gと軽量でPhantom 4の脚の部分にワンタッチで固定できる。DL50を取り付けても、Phantom 4はそのまま離着陸が可能で、飛行後は専用のコントローラーを使ってリモートで照明の明るさと角度を操作できる。バッテリーはフル充電で約15分間の照射が可能。最大の明るさは蛍光灯2本分に匹敵する。DL50の本体は、Phantom 4の脚の部分でスライドする構造になっている。前方にセットすると、機体の後方にあるビジョンセンサーの邪魔にならない。一方、LED照明によるレンズへのハレーションなどが気になる場合には、後方にずらして照射できる。
 ジツタの展示ブースで紹介されていた映像によれば、同社のドローン誘導システムと組み合わせることで、夜間でも正確な非GPS環境下での飛行とLED照明による橋梁などの撮影が可能になる。また点検だけではなく、夜間の空撮にも複数台のDL50を取り付けたPhantom 4を飛ばすことで、ドローンライトとして活用できる。シナジーテックのサイトに紹介されている撮影例によれば、これまで設営が困難だった上空や崖下などからのライティングにより、新しい夜間の空撮映像という表現の幅が広がる。
 価格は、買取で\180,000(税別)となり、7日間から1年間のレンタル料金も設定されている。

テラスの向こう側は崖になっていてドローンライトが崖下からライティングしている

ドローンライトの作品例が紹介されているサイト。
https://www.synergytec.co.jp/dl50

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