大学生就職内定率64.9%

 長崎労働局は30日、来春卒業予定の県内大学生の就職内定状況(10月末時点)を発表した。内定率は前年同期比3・1ポイント減の64・9%だったが、就職希望者3086人のうち、県内希望者は44・4%(1370人)で、記録の残る1999年度以降で最高だった。

 景気の回復や人手不足感の強まりを背景に企業の採用意欲は強く、学生優位の「売り手市場」が続いており、より良い条件を求めて活動を続ける学生が多くなったことが内定率を押し下げた要因。県内は中小企業が多いため、そういった傾向が強まるという。内定率が前年を下回ったのは2011年度以来だが、内定率64・9%は記録の残る1988年度以降で4番目の高さ。県内企業への内定率は同0・6ポイント減の35・1%だった。

 県内希望者が増加したことについて同局は「合同企業面談会などの開催が功を奏した」と分析している。

 来春卒業予定の高校生の内定状況も発表。県内就職希望者は、同0・4ポイント増の55・2%(1864人)で、県外希望者も含めた全体の内定率は83・9%だった。そのうち県内企業への内定率は50・4%で、いずれも過去最高だった。

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