コンクリート二次製品向け金具製造「ジャパンライフ」、阪和興業が子会社化 土木・建築市場で拡販

 阪和興業は30日、コンクリート二次製品向け特殊金具メーカーのジャパンライフ(本社・東京都葛飾区、社長・神吉眞一氏)の株式過半数を取得し、子会社化したと発表した。ジャパンライフが持つ技術力、ブランド力を生かし、土木・建築市場で商機につなげる狙いだ。

 取得金額、株式比率は公表していない。ジャパンライフは1972年創業でコンクリート製品向け特殊金具(インサート)製造の最大手。国内外のグループ会社含めた従業員は約170人で直近の年商は約60億円。国内に8か所の営業拠点、海外は5拠点を構える。

 取引先は3千社を超えており、鉄道や橋梁、道路、建築物などの大型案件では国内外で数多くの納入実績がある。また製品開発力に優れ、オリジナル商品の取扱比率が高く、数多くの特許も所持する。

 神吉社長は引き続き社長にとどまり、阪和興業は代表取締役副社長として岡崎眞二氏と取締役2人、監査役1人を派遣。阪和興業が進める「そこか(即納・小口・加工)」戦略では、線材特殊鋼部門で国内初のM&A案件。

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