球団から「絶対必要」の言葉、斎藤佑「もっともっと上を」
1日に札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ日本ハムの斎藤佑樹投手がプロ8年目へ胸中を激白した。この日は現状の2000万円から170万円減の推定1830万円で、5年連続ダウン更改。今季6登板で1勝3敗、防御率6.75の成績で終えたが、交渉の席では球団側から「ファイターズに絶対必要」の言葉をかけられ、「優勝したいという気持ちがありますし、その輪の中心にいたいという気持ちもあります」と力を込めた。
今年5月31日のDeNA戦で6回途中1失点と好投し、623日ぶりの勝利をつかみながらもその1勝に終わった。ここまでのプロ7年で74登板で15勝23敗、防御率4.24。来年6月に30歳を迎える右腕は来季飛躍を遂げ、チームを優勝へと導けるか。
以下が斎藤の主な一問一答。
――サインは?
「しました。来年また契約してもらうことになりました」
――アップ、ダウン、現状維持、どんな評価だったか。
「ダウンですね」
――球団からはどんな話があったか。
「来年、栗山監督を胴上げしてほしいということと、ファイターズに絶対必要だということを言っていただきました」
――どんなシーズンだったか。
「納得のいくシーズンではなかったです。もっともっと勝ち星を……たくさんチャンスをいただいたのに、挙げられなかったことは悔しいシーズンでした」
――2勝目がなかなか挙げられなかった時期にはどんな思いがあったか。
「まずは自分の投球スタイルをまずはこの1年通してやっていこうと考えてやっていたので、本当に我慢というか、ブレないようにしていこうという風に考えていました」
9月オリックス戦で好投、「あの1試合があるかないかで来年に向かう気持ちも違う」
――今シーズン最終登板の9月のオリックス戦(6回2失点)では、結果、内容ともに良かったように見えたが、どんな締めくくりになったか。
「あの1試合があるかないかで来年に向かう気持ちも違いますし、このオフの取り組みも違うので。最後だけなんですけど、(あの)最後の1試合を来年の最初からできるように、もっともっと上を目指して頑張りたいです」
――あの1試合でつかんだものとは。
「今年1年やってきたゴロを打たせてアウトを取るということが、何となく形としてできたのかなと思います」
――来季に向けての思いは。
「優勝したいという気持ちがありますし、その輪の中心にいたいという気持ちもあります。ファイターズのために1勝でも多く頑張りたいです」
――来季は高校の後輩も入ってくるが、刺激になる部分はあるか。
「自分にとってもいいチャンスだと思います。何度も言いますように、高校生のナンバー1の打者が入ってくるのはチームにとっても心強いですし、後輩に負けないように1軍で頑張りたいと思います」
強化したい部分は「下半身の強さ」
――オフの練習予定は。
「年内は鎌ヶ谷でトレーニングと練習します」
――今年の年始に海外でトレーニングをしたが、また予定しているか。
「予定は一応組んでいます」
――それは年明けになるか。
「そうです」
――今年の年始にはケビンさんと一緒にトレーニングしたが。
「ケビンさんは、ずっとトータル・ワークアウトに1年通して行っていたので、このオフも継続します」
――重点的に練習したい部分は。
「基本的には下半身の強さですね」
――改めて来季の決意を。
「重複しますけど、1勝でも多く勝ち星を挙げて、監督を胴上げできるように頑張ります」
(Full-Count編集部)