30日にスペイン国王杯の4回戦(2ndレグ)が行われ、エスパニョールが本拠地でテネリフェに3-2で勝利した。同試合の結果により2戦合計スコアが3-2となり、エスパニョールが次のラウンドに駒を進めている。
テネリフェが1-0とリードする展開で迎えた34分に、イグナシオ・イグレシアス・ビラヌエバ主審による疑惑の判定が下された。エスパニョールのFWアルバロ・バスケスが敵陣でミドルシュートを放つと、このボールがテネリフェのDFホルヘ・サエンスの手に当たり、ハンドの判定が下される。ペナルティエリアの外で反則が起きたように思われたが、同主審はサエンスが自陣ペナルティエリア内で反則を犯したとみなし、エスパニョールにPKを与えた。このPKで同点に追いつかれたテネリフェはその後も失点を重ね、敗退の憂き目に遭っている。なお、スペイン紙『MARCA』は試合後に同主審の判定を痛烈批判。同主審が先月26日に行われたリーガ・エスパニョーラ第13節(バレンシア対バルセロナ)でリオネル・メッシのゴールラインを越えたシュートをノーゴールと判定したエピソードを引き合いに出し、「メッシを否定した男が新たな議論を呼んだ」という見出しを掲載している。
来季以降のビデオアシスタントレフェリー制度(VAR)の導入を宣言するなど、誤審撲滅にむけて積極的な動きを見せているスペインサッカー協会。直近のリーグ戦で失態を演じた主審をすぐさま国王杯で起用した人選について、今後も任命責任が問われるだろう。
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