点滴連続殺人の病院、名前変更 「横浜はじめ病院」に

 2016年9月に点滴連続殺人事件が起きた大口病院(横浜市神奈川区大口通)は1日、病院名を「横浜はじめ病院」に変更した。県警の捜査は依然続いているが、病院関係者は「イメージを刷新して入院診療の再開につなげたい」と話している。

 鈴木峻院長によると、新名称には「新たなスタートを切りたい」との思いを込めた。病院創設者名にも由来し、職員らが複数の候補から投票で決めたという。

 同病院は現在、整形外科と内科、小児科で外来診療のみを実施。入院患者の受け入れは事件後の昨年末に停止したが、他の医療機関や周辺住民からの要請を受け、病棟を改装するなど入院診療再開に向けて準備している。ただ、看護師ら医療スタッフが不足しているため、再開時期は未定としている。

 同病院では、昨年9月に男性2人が中毒死し、遺体から殺菌作用が強い界面活性剤が検出された。県警は、何者かが点滴袋に界面活性剤を含む消毒液を入れたとみて捜査している。

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