美人を作る寝姿勢の秘訣と寝る前のチェック

寝ている時間は、美しさを養うための大切な時です。美しい姿勢をつくるための寝方、秘訣を教えます。

意識してますか? ベッドの上の姿勢

「あぁ~、疲れたぁ~~。」とベッドに横たわって、貴女はすぐに眠れますか? 「疲れているのにナカナカ眠れない」という声を耳にしますが、貴女は大丈夫ですか? 睡眠は美容にも健康にも大切! そんなこと、分かってる。だから寝なきゃ! と思うとなおさら眠れない……。この悪循環、ツライですよね。良い眠りの条件には、寝具や環境など様々な要素がありますが、「姿勢」も快眠の条件の一つにあることを忘れないで下さいね。

日常で、「姿勢」を全く気にしていない貴女は特に注意! 悪い姿勢だと、筋肉が歪み緊張状態になっています。そのままの状態でベッドに横になっても、カラダの筋緊張が取れず、心地よい睡眠を得ることができにくい状態になっています。

こんな症状に悩まされていませんか?

・寝つきが悪い

・夜中に何度も目が覚める

・起きた時にすっきりしない

まずは「姿勢」から意識してみましょう。

姿勢を意識して、カラダの筋肉の緊張を取って、目覚めた時には、すっきりと疲れが取れている状態を目指しましょう。今回は、美しい姿勢を作るための寝方を、秘訣を教えます!

ベッドの上で姿勢チェック

まずは寝る前に、自分の姿勢をチェック!

上の赤丸がチェックポイント!

起きているときに正しい姿勢を維持するためにも、寝る前の姿勢チェックは大切。普段気づかない歪みが、横になる事により分かるかもしれません。下記のチェックポイントを参考に、さっそくスタート!

■ チェック1:足の開き

左右差は歪みの証拠

足の開いている角度をチェックしましょう。右足と左足の開いている角度は同じですか? 通常は45度程度がのぞましいと言われています。それよりも大きい場合は、骨盤が開いている、小さい場合は、閉じている可能性があります。

■ チェック2:骨盤

床のように硬い所だと分かりやすいです

 

仰向けに寝たとき、左右の骨盤は、均等にベッド(床)についていますか? また、骨盤の高さに左右差を感じませんか? 手のひらで左右の骨盤を触り確認してみましょう。立位の時には気が付きにくかった骨盤の歪みにも、気が付きやすいです。 

■ チェック3:腰・肩

腰が反りすぎてませんか?

腰とベッド(床)の間に手のひらは何枚入りますか? 床のように硬い場所でチェックすると手のひら1.5枚程度が理想。ベッドは背骨にマットレスがフィットして脊柱のラインをサポートしてくれますので、掌は入らないかもしれません。背骨が緩やかなS字を描いていたらOKです。また、左右の腰の部分や肩のフィット感が同じかどうかチェックしましょう。

姿勢リセット術

緊張した筋肉をリラックスして姿勢をリセット!

赤丸部分を意識して筋の緊張を取り良い睡眠へ導きましょう!

カラダの筋肉が緊張していたら寝つきが悪くなります。筋緊張を解き、リラックスして良眠を得ましょう。

■ 脚の緊張を取ります

股関節から緊張をとってリラックス

脚の付け根(股関節)部分からゆっくり内外に揺らしましょう。呼吸を大きくゆっくり行う事を忘れないで。弾みをつけて、力任せに行ってはいけません。左右の揺れの違いを感じながら、日常で凝り固まった股関節を緩めるイメージで30回くらい行いましょう。

■ 両手を上げて体側を伸ばす

気持ちよく伸びて

両手を頭の上で合わせます。ウエスト~脇が充分に伸びる事を意識して。体側を伸ばしている時に、呼吸は止めずにゆっくり行いましょう。頭の真上に手が来るように、体側に左右差がある場合は、ゆっくりと整えましょう。日常の姿勢で縮んだ体側部分の筋肉を伸ばしリラックスさせます。

■両手を身体の横に置き深呼吸

掌をカラダの横に添わせて

頭の上で揃えた手をゆっくりカラダの横に持ってきます。この時、掌のポジションは自分の上でも下でもOKです。自分が心地よい向きでカラダの横に添わせましょう。最後にゆっくり大きく呼吸を行い、眉間の力も抜いて終了。

美人を作る寝姿勢の秘訣

睡眠時には、寝返りを何十回も行います。それは、カラダが必要であると判断して姿勢を変えているのです。ですから、睡眠中にずっと「良い姿勢」を保ち続けることはさすがにムリ。大事なのは寝る前だけでも意識的に日常の筋緊張をとり、リラックスした姿勢をとることです。

一日の疲れが回復し、良い姿勢を無理なく取る事でき、良い姿勢の好循環を作ることができるのです。睡眠時間は、脳も身体も回復する大切な時間。

生理前に眠れなくなったり、眠くなったりするのは、ホルモンバランスが睡眠と関係しているとも言われていますし、いつもと違う環境では眠れない……といった心理的要因も関与しています。多くの条件が整って、やっと理想の睡眠を取ることが出来るのです。

眠れない日は眠れないと焦らず、思い切って、寝ない選択を! ベッドの上で色々考えるのではなく、一度ベッドを離れてしまうのも手です。

■思い切って起きた時に行うリラックス方法

・カモミールなどのハーブティーを飲む

・アロマキャンドルのたかれた部屋でリラックス

・夜空を眺める(防寒して下さいね)

・呼吸をゆっくり深く行い簡単ストレッチを行う……等。

インターネットやテレビは情報が溢れていますので、脳が覚醒してしまう可能性もあります。これらは程々に。

明かりをワントーン暗くして過ごすだけでも、脳がリラックスできますヨ。

ダイエットでお腹が空きすぎて眠れないあなた! ローカロリーのキャンディーを口に含みキャンディーが口の中で溶けていく様をゆっくり感じましょう。飲み物を飲む場合、紅茶等は、カフェインを多く含みますから、覚醒・利尿作用がありますので控えたほうが無難です。

ご自分流のリラックス法を見つけ脳も身体もそして心も緊張から解き放ちましょう。睡眠は美容にも健康にも無くてはならないモノです。睡眠で美と健康を養いましょう!

(文:長坂 靖子)

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