記事への共感、作品に 横浜で表彰式 かながわ新聞感想文コンクール

 新聞記事を読んで、思ったことや考えたことを自由に書く「第9回かながわ新聞感想文コンクール」の表彰式が2日、横浜市中区の日本新聞博物館で開かれ、受賞者と保護者ら約100人が参加した。

 神奈川新聞社の主催、京浜・県下神奈川会、神奈川新聞販売協同組合の共催。県内在住・在学の小学5年生から中学3年生までを対象に行われた。197校から5322作品が寄せられ、5部門で40人が入賞、7校が学校賞を受賞した。

 表彰式では、受賞者に並木裕之社長から賞状と盾などが贈られた。中学3年生の部で最優秀賞に輝いた水石麻友さん(川崎市立野川中学校)は、7月に105歳で死去した聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんの訃報記事を取り上げた。同時期に亡くなった祖父の生き方と重ね合わせ、共感したことや祖父への思いを書いた。受賞者を代表し、水石さんは「受賞したことで日野原さんの生き方がたくさんの人に伝わってほしい」と喜びを語った。

 審査員長を務めた県作文の会の田中定幸会長は「大人顔負けの素晴らしい文章で、新聞が皆さんの生活の中に空気のように入り込んでいた。記事との出会いは家庭、学校での環境づくりが大切」と評した。

 コンクールは児童・生徒に新聞に親しんでもらおうと、2009年から毎年開催している。

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