長崎純心大の学生28人と東京から修学旅行で訪れた都立石神井(しゃくじい)高の2年生275人が、長崎市茂里町の県総合福祉センターで2日、平和学習を通して交流した。
被爆者の講話を聞き、遺構を巡る受動的な平和学習に、生徒が主体的に参加するアクティブラーニングを取り入れた初の取り組み。両者は事前に2回、インターネット電話「スカイプ」を使った授業でやりとりをしており、石神井高側は純心大生が作成した冊子などで学習準備をしてきた。
この日は大学生を進行役に10人ほどのグループに分かれ、長崎で感じた平和への思いを付箋に書き出した。「命が大切にされていること」「互いを思い合って傷つけない」などの意見を模造紙にまとめる熟議の後、クラス単位で発表会を行い、石神井高の竹内颯太さん(16)は「修学旅行が終わりではなく、今後も平和について考えていきたい」と感想を述べた。
純心大2年の福田咲さん(20)は、高校生たちは「想像以上に積極的」とし「きっかけさえあれば平和に関心を持ってもらえると分かった。自分たちが動かないと」と話した。