「手話ライブ」でダンス披露 ブルゾンちえみのモノマネも

 国内最大級のチャリティー手話ライブ「D LIVE」(ドライブ、コヤマドライビングスクール主催)が2日夜、川崎市川崎区のクラブチッタで開かれ、聴覚障害があるダンサーらによる公演を約610人が楽しんだ。

 メンバーに聴覚障害者を含む19グループが出演し、ポップスの名曲などに合わせ、手話で歌詞を表現する手話歌やリズム感あふれる踊りを披露。2歳で突発性難聴となった女性アーティストは、お笑いタレント・ブルゾンちえみさんのものまねの寸劇を交えながら「耳が聞こえなくていじめに遭った。でも今は仲間がいるから頑張っていける」などと手話で語りかけた。

 運営には首都圏の20大学と市立川崎高校など2高校の手話サークルがボランティアとして参加。ボランティアを学生時代から5年間続けている看護師の塩塚翠さん(23)は「聞こえる、聞こえないに限らず、多くの人が楽しめるこのイベントを大切にしていきたい」と話した。

 千葉県から母親と来た小学生の曽根春香さん(12)と杏香さん(10)は「聴覚に障害があっても、音楽の楽しさを伝えられるのはすごいと思った」「元気がもらえた」と笑顔を見せていた。

 公演の収益は、聴覚障害者のために使われる。

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