こけら落としにコケむす車体 ネッツトヨタ湘南海老名店

 海老名市大谷北に2日にオープンしたネッツトヨタ湘南(平塚市)海老名店の庭園に、青々としたコケで車体の大部分を覆ったクルマが展示され、人目を引いている。地域に溶け込むよう、植栽を多く配した店づくりの一環で用意。庭園は地域開放しており、クルマも自由に撮影できる。同社は「(写真共有アプリの)インスタグラムの投稿などにも気軽に利用して」としている。

 コケに覆われたクルマはトヨタ自動車の小型車「ヴィッツ」の旧型がベース。今夏からコケの選定や栽培に取り掛かり、専門業者が2日がかりでボディーの大部分をコケで覆ったという。3日は、両親に連れられて来店した子どもらが不思議そうにコケをなでていた。

 消費者の生活スタイルの変化から自動車販売の環境も様変わりしているといい、「来店をより楽しみにしてもらえる環境づくりが大切」と同社幹部。庭園開放のほか、地産品などがそろうマルシェも定期開催していく計画。2〜3日には、JAさがみによる青果品の販売もあった。

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