三浦の子どもたちに冬ならではの体験をしてもらおうと、「冬だ!三浦だ!氷まつり!」が3日、三浦市三崎の複合施設「うらり」で開かれた。三浦青年会議所(JC)の主催。市内の小中学生や保護者ら約60人が参加し、氷の芸術を楽しんだ。
市内の水産業者などから入手した長さ50センチ程度の氷を使用。19のチームに分かれた子どもたちは、各チームで何を作るかを話し合った後、立体のイメージを膨らませるため、粘土で模型を制作した。
氷彫刻家の稲崎高史さん(57)=横須賀市=からアドバイスやサポートを受けながら氷を彫刻刀などで彫り進め、アニメのキャラクターや海の生き物、クリスマスツリーなどに仕上げた。完成した作品はライトアップされ、幻想的な輝きを放っていた。
ペンギンの作品に挑んだ三浦市立初声小5年の大塚かすみさん(11)は「氷の彫刻は初めてで、楽しかった。深く彫りすぎてしまうなど、思った通りに作るのは難しかった」と話していた。
イベントでは稲崎さんによる実演も行われ、チェーンソーなどを使って、長さ約1メートルの「マグロ」を短時間で制作すると歓声が上がっていた。