日本を代表するギタリスト、渡辺香津美(64)が総勢10人の弦楽器奏者たちと共演したアルバム。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中曲「マイ・フェイヴァリット・シングス」など11曲が収められている。
「バードランド」「君の瞳に恋してる」「哀愁のヨーロッパ」…。どれも耳になじみのある収録曲なのだが、斬新な音の重なり合いにより新鮮に感じられる。渡辺の情熱的なのに哀愁を漂わせるギターの音色とバイオリンの繊細な音色は絶妙に絡み合う。呼吸の合った演奏にうならされた。
ラストナンバー「花ごよみ~七つの水仙」では、陰影の濃い歌声で、唯一無二の道を突き進む歌手、カルメン・マキ(66)との共演も楽しめる。