儒学の祖で「学問の神様」として知られる孔子を祭る長崎市大浦町の長崎孔子廟(びょう)で3日、合格祈願祭があり、受験生や家族ら38人が、志望校合格を願った。
祈願祭は参加者の減少などで途絶えていたが今年1月、25年ぶりに再開した。今後、各年度ごとに開くという。
興福寺(同市寺町)の松尾法道住職の読経の中、受験生は1人ずつ、真剣な面持ちで線香を上げ、神にささげる紙幣を燃やす「焚燎(ふんりょう)」という儀式で願いを天へ届けた。
高校受験を控える長与町立長与第二中3年の浜本友莉さん(15)は「自分の持っている力を最大限発揮できるよう努力したい」と話した。
祈願祭終了後は、親子ユニット「空美風(そらみかぜ)」による二胡と歌の披露や中国の伝統芸能「変面」のショーがあった。人気芸人「野生爆弾」のお笑いライブもあり、受験生はリラックスした表情で見入っていた。