三菱マテ子会社の不適合品出荷問題、特別調査委を設置

 三菱マテリアルは1日、連結子会社の三菱電線工業および三菱伸銅がデータの書き換えなどを行っていた問題で、両社が不適合品を納入した可能性があるすべての顧客への連絡を完了したと発表した。

 今後は安全性の確認を迅速に進める。顧客対応を適切かつ迅速に進めるため、同日付で三菱電線の経営体制の変更も実施した。また、今回の問題の調査や対策案の策定を行う特別調査委員会の設置も決めた。

 同日付で設置した特別調査委員会では、三菱電線および三菱伸銅の不適合品出荷の事実関係、原因、影響のほか、同社グループの品質管理に係るグループ・ガバナンスシステムの調査を行う。また、今回の問題に対する同社グループ全体の再発防止策の策定なども行う。委員は社外取締役2人、外部有識者1人を含む5人で、委員長は社外取締役から選任する予定。

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