「ちびっこ相撲」笑いと歓声 大相撲五島場所

 大相撲の冬巡業五島場所が4日、長崎県五島市三尾野町の同市中央公園市民体育館で開かれた。同市での開催は2001年の福江場所以来16年ぶり。島民ら約2300人は力士たちとの交流や迫力ある稽古と取組に魅了された。

 白鵬関、鶴竜関の両横綱や、同市出身の美登桜さん=三段目=ら力士や関係者計約250人が参加。来場したファンは土俵上の熱戦を楽しみ、通路で力士らに握手やサインを求めるなどして盛り上がっていた。

 市内の子どもたち35人が挑んだ「ちびっこ相撲」も盛況。数人がかりで力士の巨体を押したり、逆に片手で軽々と持ち上げられたりする様子に会場から大きな笑い声と歓声が起こった。参加した市立崎山小1年の金子龍樹君(6)は「緊張したけれど楽しく押せた。いい思い出。うれしい」と満足そうに話した。

 巡業名物で禁じ手を面白おかしく紹介する初切(しょっきり)や、相撲甚句などもあり、地元出身の時津風親方(元幕内時津海)は「めったにない機会。(来場者が)お相撲さんから元気をもらえたらいいよね」と語った。

 元横綱日馬富士関の暴行問題については日本相撲協会のあいさつで春日野広報部長が謝罪。観客席からは「応援している」と激励の声も飛んだ。

力士と触れ合う子どもたち=五島市中央公園市民体育館

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