指定難病のパーキンソン病の患者や家族らでつくる「県パーキンソン病患者と家族と支援者の会」(髙島茂夫会長)はこのほど、難病患者や障害者が周囲の手助けを得やすくなる「ヘルプマーク」を県内全域で配布し、周知に努めるよう県に要望した。
ヘルプマークは赤地に白の十字とハートを組み合わせた国内統一のデザインで、自治体などがワッペンやカードとして配布。身に着けることで外見ではわかりにくい難病患者らが、サポートを必要としていることを周囲に知らせる。東京都をはじめ全国の自治体で広がりつつあるが、県内で配布しているのは雲仙市だけ。今年9月にはNPO法人県難病連絡協議会も県内全域での導入を要望した。
髙島会長らが県庁を訪れ、沢水清明福祉保健部長に要望書を手渡した。1年ほど前に東京でヘルプマークを取得した松尾美穂副会長は「マークが役に立つには、多くの人に知ってもらう必要がある」と周知を求めた。沢水部長は「重要性を認識している。周知を進めながら導入に向け市町と協議する」と応じた。