みるみる金運がアップする仕事の仕方&日常習慣

強運の法則に詳しい横山信治さんに、身の回りで実践でき、しかも絶大な効果が望める金運、仕事運アップの方法を聞きました

金運をアップしたい、仕事運を上げたい……そこで開運グッズを身につけたり、パワースポットを巡ったり……。でも、その前にもっと身の回りで実践でき、しかも絶大な効果が望めることがあるというのは強運の法則に詳しい横山信治さんです。日頃の仕事の仕方から毎日の生活の習慣まで、ちょっと変えるだけで驚くほど仕事もお金も回り出す! 金融機関で長年働いた横山さんだからこそわかる、本当の金運の身につけ方とは? 横山さんに、お話を伺いました。


運とは人間関係そのもの

運とかツキというと多くの人は迷信だとか、スピリチュアルなものだと思いがちです。しかし、運とは人知を超えた力がもたらすものではなく、人間関係そのものなのです。

もっと言うならば、運とは「人脈と情報」からもたらされるもの。あなたの周りにたくさん人が寄ってくれば、そこに情報が集まる。それが仕事につながったり、お金につながっていく。

つまり自分の周りにどれだけ自分を応援してくれる人がいるか? あなたの周りにもいませんか? つねにいろんな仕事の話や楽しい話が舞い込んで幸せそうな人、ピンチの時になると必ずといっていいほど誰かが現れて助けてもらえる人──。

そういう人に対して、周りの人たちは現象だけを捉えて「あの人は幸運だ」とか「ツイているなぁ」と言ってしまいがちです。あるいは「なんであの人ばかり」とか「きっと裏でうまいことやっているからだ」と嫉妬心を燃やしてしまったり……。

しかし、よくよくその人の人となりや、これまでの足跡をたどると、なるほどこういうことなのか、と納得できるケースがほとんどなのです。

実際にあったケースです。ある会社に将来の幹部候補と嘱望された同年代のAさんとBさんがいました。ところがある時、Aさんの部下がコンプライアンスに関わる事故を起こしてしまいました。部下は自主退職し、Aさんは地方に左遷されてしまいました。

1年後、今度はBさんの部署でもコンプライアンス事故が起きたのです。ところが、会社に与えた損害はAさんの時より大きかったのに、Bさんの処分は厳重注意だけだったのです。いったいなぜなのでしょうか?

じつはBさんの処分を決める会議の席で、ある役員がBさんをかばったのです。その役員は直属ではなかったので、むしろ説得力がありました。他部署の役員がBさんをかばったのは、日頃のBさんの行いからでした。

とくに事故が起きる半年前、その役員の部署の仕事が忙しく回らなかったときに、他部署であるにもかかわらずBさんがその部下と共に休日返上で手伝ったのです。おかげでその仕事は上手くいったのですが、Bさんやその部下にとっては、直接的なメリットは何もありません。

この件だけではなく、Bさんは日頃から誰かが困っていると損得を抜きにして力になっていました。日常の業務でははっきりとはわかりませんが、上司、部下に関わらず、水面下にはBさんの味方がたくさんいたのです。

事情を知らない人が見ると、いかにもBさんは運が良くて、Aさんは運が悪いように見えます。しかし視野を広げ、その背後を探ってみると、それは運の良し悪しではなく、応援してくれる人、味方がどれだけいたかどうかの差なのです。

利害を超えて行動できる人に“運”は流れ込む

ちなみに、Bさんのように「あの人運がいい」と呼ばれる人は例外なく、ふだんの仕事や生活の中で、損得を抜きにして人のために何かをしている人です。それに対して普通以下の運の人は直接利害に関わる相手に対しては力を貸しても、まったく利害がないとわかると冷たい態度を取る人がほとんどです。

多くの人が運だとかツキだとかいうもののほとんどは、このような人間関係から説明が可能です。たとえば大抜擢されて昇進した人がいたとして、周囲は「なぜ?」「どうして?」「ひいきじゃないの?」などと噂します。

しかし、その人物のこれまでの仕事ぶりや人間関係のつくり方、本人の努力を見ると、なるほど当然だとわかるのです。幸運でも何でもなく当然の流れなのです。

仲間や取り巻き、ブレーンが社内外にたくさんいる人は、そういう人たちからつねに新鮮で生きた情報が入ってきます。営業マンであれば紹介で新規顧客が増えるでしょうし、企画関連の仕事なら、周りの人からの情報がヒントになってヒット企画につながったりするでしょう。

このようにして仕事がうまく回るようになれば、サラリーマンなら社内で成果を上げて出世して収入アップにつながります。自営業やフリーランスなら直接収益につながっていきます。金運も並行して上がっていくわけです。

仕事運も金運も、よくよく見ればその背後には人間関係がある。そうであるならば、運は持って生まれたものではなく、誰でも考え方とやり方次第で運を呼び込むことができると分かるでしょう。

かく言う私自身も、かつて金融機関で働いていた若い頃は物事の道理もわからず、自分の傲慢さから左遷されたり借金を作ったり、どん底の時代がありました。そこから立ち直ったのは運を変えることができるのかと、自分なりに必死で学び、実践してきた結果だと思っています。


教えてくれたのは…

横山信治さん

1982年日本信販(株)(現三菱東京UFJニコス)入社。 営業成績全国最下位のダメ営業マンから、全国NO.1営業へ。2001年2月ソフトバンクファイナンスに転職し、日本初のモーゲージバンク(証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関)SBIモーゲージ(株)設立。当初4人でスタートした会社を、従業員250名、店舗数191店舗の上場会社へ成長させる。東証一部上場の金融グループにて、役員、社長を経て、2014年4月独立。株式会社オフィス・フォー・ユー代表取締役社長。幼少の頃(10歳)六代目笑福亭松鶴に弟子入り。上方落語協会最年少落語家としてテレビ、ラジオ、劇場に多数出演。一門には仁鶴、鶴光、鶴瓶、明石家さんま等がいる。笑福亭鶴瓶は弟弟子で入門は横山より3カ月後。3年間の通い弟子として一緒に修行する。

これまで2万人以上のビジネスパーソンと接し、3000人以上の採用面接に立ち会う中で、多くのリーダーと接し、また自らリーダーとなった経験を元に、ビジネスパーソンが気付いていない、仕事のコツを伝えるため、講演、執筆活動を行う。また人生の浮き沈みの中で「運」に興味を持ち独自に勉強して開運の理論と方法を確立し、「運」が良くなるコツとポイントを伝える活動も行う。おもな著書に『一生食べていくのに困らない「人を味方にする」仕事術』『めちゃくちゃ運が良くなる人づきあいの技術』(ぱる出版)、『仕事に幸せを感じる働き方』(あさ出版)など多数。

取材・文/ビルドゥングス

(文:あるじゃん 編集部)

© 株式会社オールアバウト