川崎市民文化大使に11組 SHISHAMOと大矢さん新任

 川崎市は5日、第8期の市民文化大使11組を発表した。新たに川崎出身の3人組ロックバンド「SHISHAMO」と日本画家の大矢紀さん(81)が選ばれた。他の9組は第7期の大使が再任された。任期は今月1日から2年間。

 市民文化大使は、文化芸術・スポーツ分野で活躍する川崎ゆかりの著名人に活動の中で市の広報・宣伝をしてもらうことで、川崎のイメージアップを図るのが目的だ。

 SHISHAMOはギター・ボーカルの宮崎朝子さん(22)、ベースの松岡彩さん(21)、ドラムの吉川美冴貴さん(23)の3人組。市立川崎総合科学高校の軽音楽部で結成され、現在では若者に絶大な人気を誇り、今年の大みそかの第68回NHK紅白歌合戦にも初出場が決まった。代表曲「明日も」は川崎フロンターレの応援歌にもなっている。

 宮崎さんは「私は生まれも育ちも川崎。川崎という名前を背負ってバンド活動できるのはとても光栄。良い音楽をつくり続け、それが川崎の元気につながれば」とあいさつした。

 大矢さんは麻生区在住で日本を代表する日本画家。1955年に日本美術院に初出品した作品が初入選し、その後も数々の賞を受賞。多数の作品を市に寄贈している。大矢さんは「2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、より高い文化を川崎から発信できればこんなにうれしいことはない」と話した。

     ◇ 再任された大使は次の通り。

 ▽与勇輝(人形作家)▽伊藤多喜雄(民謡歌手)▽鵜澤久(能楽師)▽大谷康子(バイオリニスト)▽小原孝(ピアニスト)▽国府弘子(同)▽佐藤征一郎(声楽家)▽成田真由美(パラリンピックメダリスト)▽パンチ佐藤(スポーツタレント)

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