長崎県、ヘルプマーク導入へ 障害や病気分かりづらい人に  来年度早期に配布

 定例長崎県議会は5日、一般質問を続行し、4人が登壇。県は来年度から、一見して障害や病気が分かりづらい人に「ヘルプマーク」を配布する方針を明らかにした。麻生隆議員(公明)の質問に、沢水清明福祉保健部長が答えた。
 同マークは、赤地に白の十字とハートを組み合わせた国内統一のデザイン。難病者や耳が不自由な人、内臓疾患がある人などがバッグなどに付けて援助や配慮を必要としていることを周囲に知らせる。東京都が2012年に取り入れて以来、18都道府県に広がっている。
 長崎県内で配布しているのは雲仙市だけで、「NPO法人県難病連絡協議会」と「県パーキンソン病患者と家族と支援者の会」が県に導入を求めている。麻生議員は、マークを必要としている各団体の声を代弁して導入実現を要望した。沢水部長は「来年度の早い時期の導入を目指している。今後、マークの配布や普及啓発の方法についても市町と協議していく」と答弁した。

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