気付けばトップ4から漏れた デル・アリの不調、リーダーシップの欠如、トッテナムが抱える問題

リーグ戦では苦しんでいるトッテナム photo/Getty Images

チャンピオンズリーグではレアル・マドリード、ドルトムントを撃破するなど快進撃を見せているトッテナムだが、国内リーグでは苦戦している。現在はリーグ戦で4試合連続で白星がなく、順位は6位まで後退。一時はマンチェスターの両クラブを追う存在だったが、気付けばトップ4から漏れてしまった。

英『Daily Mail』もこれ以上勝ち点を取りこぼすのは危険と伝えており、現在苦戦している理由をいくつか挙げている。

まず1つは、若さゆえの問題でもあるリーダーシップの欠如だ。トッテナムはハリー・ケイン、エリック・ダイアーら若いタレントが多く、若い力を軸に成長してきたチームだ。ヤン・ヴェルトンゲンやウーゴ・ロリスなど経験豊富な選手もいるが、同メディアは上手くいかなくなった時にチームを安定させるベテランが欠けていることを問題視している。

次に挙げたのはDFトビー・アルデルヴァイレルトの不在だ。アルデルヴァイレルトは11月に筋肉系の故障をしており、復帰時期が未だに不透明な状況だ。アルデルヴァイレルトはプレミアリーグ屈指のDFの1人と言われているだけに、同選手の不在はトッテナムにとって痛手だ。

最後はMFデル・アリの不調だ。昨季全てのコンペティションを合わせ22ゴールを決めた超攻撃的MFのデル・アリが今季はリーグ戦で3ゴールに留まっており、昨季の爆発力が欠けてしまっている。ケインとアリのコンビは対戦相手の脅威となっていたため、今季もデル・アリの得点力はトップ4確保に欠かせない要素だ。

また同メディアは仮に今季トップ4入りを逃すようなことがあれば、主力の多くが移籍を望む可能性もあると指摘。「トッテナムの選手たちは他クラブへ行けば今より賃金をもらえることを理解している」と伝えており、ビッグクラブへのステップアップを望む者が出ても不思議はない。そうなれば大問題だ。トップ4確保はクラブの将来においても重要な意味を持つが、トッテナムはここから調子を取り戻していけるのか。16日には首位マンチェスター・シティ戦が控えているだけに、ここまでに勝利のリズムを取り戻しておきたいところだ。

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