馬車道の魅力、写真と絵画で表現 横浜でコンクール

 設置から150周年の節目を迎えた馬車道で、周辺の魅力を表現する写真と絵画のコンクールが開かれ、入賞作品が6日までに決まった。モチーフの範囲は横浜市中区の吉田橋から万国橋付近まで。今年で38回目の「馬車道を描く日曜画家展」には油彩、水彩画など123点、36回目の「馬車道写真コンクール」には235点の作品が寄せられた。ともに馬車道商店街協同組合主催。

 絵画の金賞は、馬車道十番館の前に馬車がやってきた情景をファンタジックに描いた藤田忠義さん(横浜市緑区)の「馬車道牛馬水飲み処」。セピア調の深く豊かな色彩で、横浜開港から続く馬車道のにぎわいを奥深く表現した。

 写真は、馬車道まつりに登場した馬車を正面からダイナミックに撮影した吉岡雅子さん(同市港南区)の「僕らを乗せて」がグランプリに。望遠レンズで捉えた迫力ある馬車にわずかに見える子どもの表情、背景の斜光が入り、主役を際立たせる作品になっている。

 入賞作品は9〜15日、馬車道・アートビル内の「馬車道アートギャラリー」で展示。午前10時〜午後6時。

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