HTB、都市ガス参入へ 関東で年明けに申請

 ハウステンボス(長崎県佐世保市)の子会社で電力小売事業を手掛けるHTBエナジー(同)は6日、2018年4月から関東地域で都市ガス小売事業に参入する方針を明らかにした。他業種からガス事業への参入は県内初。年明けに関東経済産業局に申請する。

 関東を基盤にする他社と提携しガスを調達、供給する。電力事業では契約先7万件のうち半数が関東で、既存契約先にガスのセット販売を提案する。電力事業は全国展開しているが、ガス事業は当面、他地域に広げない方針。

 同社は大手電力会社より一律5%割り引くプランやコミュニケーションロボットのレンタル・販売サービスなどを打ち出し、17年9月期売上高は48億円と前期の5億7千万円から大幅に増やしている。17年4月に全面自由化を迎えたガス事業も利益が見込めるとして、参入を検討していた。従業員は約50人にまで増えており、11月には東京に営業拠点を設けた。

 早坂昌彦代表取締役兼最高技術責任者(CTO)は「ガスは電気よりも取り扱いが難しく、ハードルは高い。まずはいいパートナーがいる関東で軌道に乗せたい」としている。

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