長崎・南島原市 原城跡近くの世界遺産関連施設 敷地1ヘクタール、レストランも

 長崎県の定例南島原市議会は6日、一般質問を開始し5議員が登壇。市は、物産館や観光案内所機能を持たせて整備する方針の「世界遺産関連施設(仮称)」について、敷地面積が約1ヘクタールで、軽食レストランも備えることを想定していると明らかにした。2019年度のオープンを目指す。

 田中次廣議員(ふるさとク)に山口周一副市長が答えた。

 世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、原城跡(南有馬町)は国道251号より海側で、国が開発を制限している。施設の場所は国道よりも山側としているが、詳細は明らかにしていない。本年度中に基本計画を作成する。

 田中議員は「登録に対し市民の理解や関心が薄いのは、周辺整備などの形が見えにくいことも理由」と指摘。山口副市長は「一定は進捗(しんちょく)しており、基本計画ができたら議会に説明する。(物産館で販売する)土産品の開発を、地元生産者に呼び掛けている」と答弁した。

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