伸管メーカーの東洋アルミ、アルミ引抜事業から撤退

 アルミ伸管事業を手掛ける東洋アルミ(本社・さいたま市浦和区、社長・石井良平氏)は、アルミ引抜事業から撤退した。先月21日付で旭鋼管工業にアルミ引抜事業を譲り渡したことを受け、来年をめどに特別清算する。

 東洋アルミは1969年に設立したアルミ伸管メーカーで、白河工場(福島県白河市)で伸管事業を展開。94年に香港子会社と深せん工場を設置するなどアルミ伸管メーカーとしては初めて海外展開を実現。2003年には中国第2工場や中山にも工場を稼働させるなど事業を拡大した。しかしながら需要環境の悪化などを受け、13年までに中国から撤退。以来苦戦を強いられていた。

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