北外務省「戦争を避けない」

北朝鮮外務省の報道官は6日、朝鮮中央通信の質問に答える形で、米国が「好戦的な妄言を並べ立てるなど尋常でない動きを見せている」と非難した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

報道官は、「ホワイトハウスの国家安保補佐官と共和党所属議会上院議員が『北朝鮮との戦争可能性』が毎日増大しているだの、『先制攻撃』の選択にさらに接近しているだの、南朝鮮駐留米軍家族を撤収させなければならないだのなどの火薬のにおいが漂う対決の妄言を並べ立てたのは、われわれに朝鮮半島での戦争勃発に備えろという信号としかほかに解釈されない」と強調した。

また、「米国が連続繰り広げている大規模の核戦争演習によって朝鮮半島にいつ戦争が起こるか知れない一触即発の超緊張状態が醸成されている中、米国の高位政客らの口から相次いで吐かれている戦争の暴言によって朝鮮半島での戦争は既定事実化し、今、残っているのはいつ戦争が起こるかという時点上の問題である」と述べた。

つづけて、「トランプの側近らが吐く戦争の妄言と無謀な軍事的動きは、現米行政府が朝鮮半島であくまでも戦争を起こすために決心して、行動の段階を次々と踏んでいるということを立証している」と指摘した。

その上で、「われわれは戦争を願わないが決して避けないであろうし、米国がわれわれの自制力を誤って判断してあくまでも核戦争の導火線に火をつけるなら、打ち固めてきた強大無比の核戦力で必ずその代価を払わせるであろう」と威嚇した。

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