認知症が原因で徘徊(はいかい)する人を見つけた場合の対応を住民が学ぶ「声かけ、発見通報模擬訓練」が7日、長崎県壱岐市郷ノ浦町の武生水地区であった。
認知症の人を地域で支える活動をする「いきいきあんしんネットワーク連絡協議会」が主催し、今年で3回目。行方不明者の発生時に協力して保護をするネットワークづくりが狙い。
訓練は約70人が参加。同地区内の家庭や商店に認知症の人が道に迷い訪れたという想定で実施した。住民や店主らは、認知症の高齢者役の参加者の行動を観察したり会話をしたりする中で、保護の必要性を判断。警察などに通報する手順を確認した。
同協議会の武原光志専門部会長はあいさつで「認知症の人が最後まで生きていける、支え合う地域をつくっていきたい」と話した。