歌や劇披露 笑顔届ける 精道小2、3年生、恵の丘ホームを訪問

 ボランティア教育に取り組む長崎精道小(牧山涼子校長、109人)の2、3年生29人が5日、長崎市三ツ山町の恵の丘原爆ホーム別館を訪れて劇やクリスマスにちなんだ歌などを披露し、入所者約50人に笑顔を届けた。

 平和な社会を築いてきたお年寄りに感謝し、人とのつながりの大切さを学ぼうと、同校児童が10年以上前から訪問している。

 赤い帽子やトナカイの角の飾りを身に着けた児童は、元気な声でクリスマスソングを合唱。「お体に気を付けて」「長生きしてね」などと書かれたクリスマスカードを手渡すと、お年寄りから笑みがこぼれた。

 これに先立ち、2年生は演劇を披露。野菜や動物が畑の下を舞台に巻き起こす騒ぎを一生懸命演じる児童に、お年寄りは「かわいかね」と目を細めた。

 大渡マサ子さん(93)は「はじけるような歌声に元気を頂いた。また来年もお待ちしています」と喜んだ。

入居者へクリスマスソングをプレゼントする長崎精道小2、3年生=長崎市三ツ山町、恵の丘原爆ホーム別館

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