キャストの長短を使い分けてヤマメを狙う【ビギナー向け渓流釣りの基礎知識その3】

自ら自然と直接向き合い、自然と一体になりながら美しい魚を追い求めるのが魅力の渓流釣り。一般的にはやや敷居が高いと思われがちだが、まずチャレンジしたいと思ったら、比較的釣りやすく人気の高いヤマメ釣りから始めるのがオススメ。その基本的な知識について、埼玉県熊谷市「プロショップオオツカ」スタッフの内藤努さんが連載解説する(全6回)。第3回は「キャスティング」について。

ロングキャストとショートキャストの使い分けがキモ

渓流のキャスティングで大事なのは、ケースバイケースでロングキャストとショートキャストを使い分けること。

魚の大小関わらず1尾を確実に手にするのに効果的なのはロングキャストです。ポイントを線でトレースできるので、複数のポイントに着く魚に1回でルアーを見せることができますから。ただし複数のピンポイントをなめるように見せる方法になるので、魚のスレが急速に進行することも頭に入れておいてください。

落ち込みにダイレクトにルアーを投じ、1回で引き切るトレースは確かに有効だが、魚たちにはプレッシャーを与えることになる。ポイントによっては、ひとつの淵を細分化し、数投で釣り分ける手法が有効だ。
内藤努(ないとう・つとむ)埼玉県熊谷市の「プロショップオオツカ」スタッフ。常に尺上ヤマメを目標に渓流を駆け巡る熱血アングラー。大の猫好きでもある。

前回解説したストーキングのように、小さな渓流のヤマメを狙う時は、魚を釣るためだけではなく、魚を走らせない、場を潰さないという目的を持ったキャストも必要になります。そういった場合はロングキャストで淵頭をズドンと打てばいい訳ではなく、ショートキャストを織り交ぜながら、的確に淵を攻め分けることが重要になります。ひとつのポイントで数を出すには、ショートキャストで釣り分ける方が場を潰すことがありません。

ビギナー向けの渓流ヤマメ釣り入門第4回は、「低活性ヤマメ」について解説します。

『ルアーマガジン・リバー』満を持して再始動! 12/21最新号発売!

渓流釣りファンのみなさん、お待たせいたしました! 『ルアーマガジン・リバー』はちょっとだけお休みをいただいていましたが、バッチリ再始動いたします! 最新号vol.43(2018年2月号)は12月21日発売予定。サクラマス、冬期釣り場、防寒、酒etc…。とにかく盛りだくさんな内容でお届けします!

第一特集:サクラマスの釣り方。

特集ページではサクラマスの釣りにフィーチャーしていきます。エキスパートたちのストイックな釣行記を始め、プラッギングやスプーニングのノウハウ。さらには、最新ギアや防寒ウエアのカタログも紹介していく予定です。難しい釣りというイメージが先行しがちな釣りですが、より分かりやすく、魅力的な内容でお送りすることをテーマにお届けします!

第二特集:冬期釣り場・C&Rガイド

オフシーズンとは言え、やっぱり渓流釣りがしたい! そんなアナタのために、まだまだ釣りが出来るフィールドとして、ニジマスを対象とした冬期釣り場やC&R(キャッチ&リリース)区間をメインにご紹介します。もちろんエキスパートの解説による釣り方のノウハウも一挙公開。自宅でメンテナンスに励むのもアリですが、やっぱり釣りができるんなら外に出なくちゃ!

『ルアーマガジン・リバー vol.43(2018年2月号)』のお求めは…

『ルアーマガジン・リバー vol.43』は12月21日(木)発売予定!(※一部地域除く) 価格は1,580円(税込)也。お求めは全国の釣具店や書店で! お近くのお店に置いていない場合は、そのお店でご注文いただくか、下記の販売サイトをご利用ください(1,000円以上お買上げで送料無料です)。

[文/ルアーマガジン・リバー釣りPLUS

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