金属行人(12月8日付)

 AI(人工知能)を搭載した「スマートスピーカー」が世間をにぎわし始めた。音声操作が可能なスピーカーでWi―Fiなどと接続すればさまざまなことができる。AIの名前を呼んで話し掛けると〝会話〟のようなものが楽しめる▼新技術が好きなので注文してみた。限定販売となっていたようだが、ついこの間「アマゾン・エコー」がわが家に届いた。AIの名前は『アレクサ』。「アレクサ、あしたの天気は?」などと問うとアンサーが返ってくる。その会話能力はなかなかのものだった▼触れたりせずに声でいろいろなものが動かせるのは想像以上に便利だ。キッチンタイマーなども声で起動できる。また、簡単に起動できるのでラジオや音楽を格段に聴くようになった。対応製品を導入すれば家電を声で動かせるようにもなる▼既にAIは多方面で活用され始めている。エンジニアリング会社ではAIで焼却炉の制御なども行っている。工場の設備制御や操業なども徐々に行うようになるだろう▼建材メーカーでも「ゼネコンがロボットを活用するようになった場合の新しい建材の姿があるかもしれない」と話していた。最近の技術革新はとてつもないスピードで進む。こうした技術は触れてみないと分からない。恐れずに新技術と向き合っていきたい。

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