ギャラリー情報(12月9日掲載)

 ◆ダウン症の女流書家 金澤翔子書展 共に生きる 9日~1月14日、長崎市立山1丁目の長崎歴史文化博物館。NHK大河ドラマ「平清盛」の題字や代表作「風神雷神」で知られる女流書家。1985年に生まれ、ダウン症と診断。だが、5歳から始めた書道で才能が開花した。本展では東日本大震災の年に現地に見舞いに行き、書き上げた「共に生きる」など約50点を展示。17日と1月1日の午後1時半から揮毫(きごう)会と講演がある。同館(095・818・8366)

 ◆第37回県美術協会洋画部会員展 12~17日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリー。同部会員の年に1度の研修作品展。油彩、水彩、版画を手掛ける90人の作家が20~30号の意欲作を各1点出品する。16日午後1時から会場で、出品者による研究会がある。一般参加自由。吉田正勝さん(095・862・6962)

 ◆お正月を古裂で飾る 12日まで、長崎市万屋町のコクラヤギャラリー4階。同市の古裂(こぎれ)手工芸サークル「古布味(こふみ)」の作品展。奈良、京都などの骨董(こっとう)市で買い求めた古裂を使用。祝儀扇10枚をアップリケした2メートルの黒い帯や、竹馬、こま回しなどかわいい子ども遊びをちりばめた押し絵の壁飾り、さらにバッグや小物など、おめでたい文様の細工物が並ぶ。中野英子さん(095・884・0247)

 ◆夢工房の流木展 10~13日、西彼長与町まなび野の風の森まなび野ギャラリー。大分県日田市で創作木工「夢工房」を営む泉マリオさんと妻紀子さんの作品展。流木や古木で制作した机やいす、本棚や木馬のほか、南米の布で作ったベストやバッグ、天然石のアクセサリーなど計約50点を展示。カフェ・ド・ジーノ(095・887・4704)

 ◆藤﨑宏治展―白・彫刻― 9~15日、長崎市大橋町の画廊アルカイック。藤﨑さんは1979年長崎市生まれ。西彼時津町の青雲中、高校で美術を教える。今年5月、長崎市内での国際現代美術展で石こうの白い彫刻を出品。本展では同シリーズの彫刻とレリーフを中心に約20点を展示。石こうの明るさと陰影の緊張感を表現する。同画廊(080・3094・6395)

 ◆第3回遊墨展「干支と吉祥画展」 15~17日、諫早市飯盛町のギャラリー「遊墨」。同ギャラリー主の水墨画家、小島美敏さんの新作を中心にした作品約30点を展示。来年のえとや鍾馗(しょうき)など新年を祝う作品が並ぶ。小島さん(0957・48・2725)

 ◆2017創作人形展 松尾美子 12日まで、長崎市万屋町のコクラヤギャラリー3階。人形教室主宰の松尾さんは創作歴30年。県内では3回目の個展になる。木毛の詰め物で作った胴体に粘土成形した頭部と手足を装着。自ら染めた人絹製頭髪を貼り付け、着せ替え可能の抱き人形を制作する。高さ約35~50センチの洋人形と和人形計25体を展示。同ギャラリー(095・825・2600)

 ◆プチ彩展 16日まで、長崎市築町の珈琲専門店「萌華」。長崎市在住の今道信子、柿本静子、境真知子、田中昭子、内藤修胡と、壱岐市在住の松下和代の計6人の女性作家が小品を展示。金箔(きんぱく)を使ったコラージュ、陶芸やフェルト作品など多彩な技法を紹介する。内藤さん(090・7922・9311)

 ◆山崎瞳作陶展~2017・冬~ 17日まで、長崎市西海町のうつわ青文字。佐賀県唐津市大良の実家で作陶にいそしむ陶芸家山崎瞳さんの個展。1980年生まれで、佐賀県立有田窯業大学校で陶芸を学んだ。本展では琥珀貫入や粉引唐津、黒銅唐津などの器、花器、燭台など約200点を展示。うつわ青文字(095・814・3030)

 ◆―黒い瞳のパリジャン―藤田嗣治 素描と版画展 12日まで、長崎市浜町の浜屋百貨店8階美術ギャラリー。藤田嗣治(1886~1968)年は、エコール・ド・パリを代表する日本人画家。ネコと女性を主な画題とした。本展では素描や「赤い帽子の少女」「魅せられし河:お針子娘」などの版画合わせて約40点を展示。同店(095・824・3221)

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