ピースバトン・ナガサキ 「社会ボランティア賞」受賞

 長崎市の平和団体「ピースバトン・ナガサキ」(調仁美代表)のメンバーらが6日、長崎市役所に田上富久市長を訪ね、ソロプチミスト日本財団が贈る本年度「社会ボランティア賞」の受賞を報告した。

 同団体は2008年から長崎原爆や戦争に関する出前授業を続け、これまで200回以上実施。幼児から一般まで幅広い世代を対象に、スライドや紙芝居を用いて視覚的に被爆の実相を伝える。被爆遺構を巡る「平和学さるく」も開き、県内外の人に原爆の記憶を継承。工夫を凝らした平和学習を学生らと一緒に展開しながら人材育成に貢献したことも評価された。

 メンバー6人と国際ソロプチミスト長崎の3人が市役所を訪問。調代表は「10年の節目に大きな励みになった」と喜びを語り「これからの10年は次世代に『バトン』をつないでいく」と誓った。田上市長は「さらなる進化を期待している」と話した。

田上市長(左)に平和の思いを語る調代表(中央)=長崎市役所

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