先日仏『France Football』が発表したバロンドール2017には、レアル・マドリードFWクリスティアーノ・ロナウドが選ばれた。これでロナウドは通算5回目のバロンドール受賞となったわけだが、ロナウドが2017年のバロンドールを獲得することは前から予想されていたことだ。リーガ・エスパニョーラ、チャンピオンズリーグの2冠を達成したロナウドの受賞に疑問を持つ者はそう多くないだろう。それ以上に注目されたのが3位以下の順位だ。
バロンドールは30人の候補者の中から選ばれることになっており、世界のジャーナリストの投票によって順位が決まる。1位から30位まで順位が発表されることになり、今回は1位がロナウド、2位がリオネル・メッシ、3位がネイマールという順位だった。
これに注目しているのが英『FourFourTwo』だ。昨年のバロンドール2016では1位ロナウド、2位メッシのところまでは同じだが、3位にはアトレティコ・マドリードに所属するFWアントワーヌ・グリーズマンが選ばれていた。2016年にはEURO2016で準優勝を果たすなど、グリーズマンの活躍も大いに目立った。しかし、2017年はやや苦戦している。今は徐々に調子を上げてきているが、今季開幕当初はなかなかゴールが決まらず、チームも勝ち点の取りこぼしが続いていた。
それもあってか、今回グリーズマンの順位は18位まで落ちている。同メディアはグリーズマンの異変としてこれを取り上げており、3位から18位まで落ちてしまったことに驚いている。また昨年4位だったバルセロナFWルイス・スアレスも今年は13位まで落ちた。昨年5位のレアル・マドリードFWガレス・ベイルにいたっては候補者30名にも入っていない。ロナウドとメッシを除き、TOP5の顔ぶれには変化があった。
その他にも同メディアはパリ・サンジェルマンFWエディンソン・カバーニ(11位)、レアル・マドリードMFイスコ(12位)、マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ(14位)らがトップ10に入らなかったことにも驚いているようで、ロナウドとメッシの争いより3位以下の順位に注目している。
現在ロナウドは32歳、メッシは30歳となり、10年続いてきた2人のバロンドール支配もそろそろ終わりが近づいている。3位以下の選手の中から誰が次期バロンドールになるのかに関心が移るのも仕方がないだろう。最も近いとされるネイマールが3位に入る結果となったが、ロナウドとメッシの支配を終わらせるのは誰になるのか。