サービス活用「上手に」 介護経験語るセミナー

 介護について理解を深めてもらおうと、セミナー「新しい介護のカタチを考える」(神奈川新聞社、SUMICALM主催)が8日、約200人が参加して横浜市西区の横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで開かれた。フリーアナウンサー町亜聖さんらによる講演とパネルディスカッションを行い、介護保険サービスを上手に選択し、活用してほしいと呼び掛けた。

 講演で町さんは、在宅で看(み)とった母の10年間の介護について「気づきと工夫の連続だった」と振り返った。「自分も必ず介護される側に回る日が来る。このままで良いのか考えてほしい」と述べ、介護保険制度について考え、声を上げる必要性を訴えた。

 また、ケアコンサルタントの川上由里子さんは、有料老人ホームも含め、ライフスタイルに応じた住まいの選択肢があることを紹介。横浜市高齢健康福祉部の松本均部長が介護保険サービスと地域包括ケアシステムの役割を解説した。3人によるパネルディスカッションでは、「在宅、施設とも、ニーズに合わせサービスを選べる時代になった」(川上さん)とし、一人で抱え込まず、地域包括支援センターや行政窓口に相談すること、地域とつながることの重要性を指摘した。

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