詩情あふれる歩み回顧 24日まで横須賀美術館で伊藤久三郎展

 若くしてシュールレアリスム絵画で注目された京都出身の画家、伊藤久三郎(1906〜77年)の作品を回顧する「没後40年 伊藤久三郎展−幻想と詩情」が横須賀美術館(横須賀市鴨居)で開かれている。24日まで。

 同美術館の開館10周年を記念した最後の企画展。初期の静物画、シュールレアリスム期の作品、戦後の抽象画など、生涯を通して独自の歩みを続けた伊藤の詩情あふれる約160点を展示している。

 デッサンやスケッチブックも数多く展示。思い浮かんだ事柄のメモ、夢で見たことなどが描かれ、伊藤が何を考えながら作品を制作していたか思いをはせる手掛かりとなる。

 同美術館は「いろいろな画風があるのでお気に入りの作品を見つけて、関心を持ってもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 観覧料は一般800円。問い合わせは、同美術館電話046(845)1211。

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