渡辺治夫さんをしのび2500人献花

 10月26日に70歳で死去した湘南菱油会長で横須賀商工会議所副会頭の渡辺治夫(本名・晴夫)さんの「お別れの会」が8日、横須賀市本町のプラザヨコスカ中央本社斎場で開かれた。地元の経済人ら約2500人が献花し、故人をしのんだ。

 会場では、渡辺さんの生前の活躍や素顔を写真でまとめた映像も披露され、その人柄や公私にわたる幅広い交友関係に思いをはせた。

 渡辺さんは1990年に同社社長に就任、2012年からは会長を務め、「企業は人なり」を持論として人材の育成に力を注いだ。

 また、横須賀商議所副会頭など地元業界や経済団体の公職を長く務め、地域の発展に貢献。今年、あらたに横須賀法人会会長、県石油商業組合理事長などの要職に就いたばかりだった。

 一方、国際ロータリークラブ第2780地区(横浜、川崎地区を除く県内地区)ガバナーとしても社会奉仕活動に尽力した。

 同業の経営者は「エネルギーにあふれ、会社経営とともに地域や社会に尽くす意志を貫いた。まだまだ活躍してほしい人だった」と惜しんでいた。

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