映画通じ平和考える 長崎市で国際フォーラム

 長崎市平野町の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館と長崎原爆資料館ホールで9日、映画や朗読、写真を通して戦争や原爆について考える「長崎国際平和映画フォーラム」が始まった。10日まで。

 2010年から同祈念館が毎年開き、8回目。9日は同ホールで、作家井上光晴の小説「明日」の朗読劇があり、同作が原作の「TOMORROW 明日」など映画2本を上映した。

 同祈念館では、ボランティアグループ「永遠の会」が被爆体験記を朗読。被爆者を撮影している米ニューヨークの写真家、ポーレ・サヴィアーノさんの写真展も始まった。写真展は15日まで。

 写真展のトークセッションでサヴィアーノさんは「被爆者の写真を多くの人に見てもらうことが重要と感じるようになった。被爆者がいる限り続けたい」と意欲を語った。

トークセッションで語るサヴィアーノさん(左から2人目)=長崎市、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

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