ウイリアムズF1のドライバー選択に諸説。クビカは完全に除外との報道も

 ウイリアムズF1チームは、2018年レースドライバー候補からロバート・クビカを外し、セルゲイ・シロトキンを選ぶ見込みであるとの説が浮上した。

 2011年初めのけがによりF1から遠ざかっていたクビカは、ウイリアムズで今年2回のプライベートテストを行い、最終戦後にアブダビで行われたタイヤテストでは2017年型ウイリアムズFW40を走らせた。彼が2018年にランス・ストロールのチームメイトを務めることはほぼ決定しているともいわれてきたが、アブダビテストに参加したセルゲイ・シロトキンがいまや最有力候補であると一部で報道された。

 ウイリアムズがテストでのデータを分析したところ、シロトキンのパフォーマンスはクビカを上回っていることが分かり、現在チームはシロトキンとの交渉を本格的に行っていると伝えられている。さらにシロトキンは母国ロシアのSMP銀行からのスポンサーシップ、1,500万ドル(1,500万ポンドあるいは1,500万ユーロとの説もあり、17億円から22億7,000万円か)を提示しているといわれている。これはクビカには用意できない額であるという。

 ウイリアムズはすでにクビカを2018年レースドライバー候補から除外したとの説もささやかれている。同じく候補だったリザーブドライバーのポール・ディ・レスタが起用される可能性もなく、シロトキンとの交渉がまとまらなかった場合の候補者は、今年トロロッソから解雇されたダニール・クビアトであるともいわれる。

 一方、カナダのJournal de Montrealは、ウイリアムズはクビカをレースドライバーに、シロトキンをサードドライバーに起用し、クビカがグランプリで満足いくパフォーマンスを発揮できなかった場合にはシーズン途中でシロトキンに交代させることを考えていると伝えた。

 現在22歳のシトロキンは、2014年にザウバーのテストドライバーを務め、ロシアGPではFP1で走行。2016年と2017年にはルノーの開発ドライバーとなり、数戦にわたりFP1に参加した。2015年と2016年にはGP2でランキング3位を獲得している。

 ウイリアムズは、2018年のドライバー発表はクリスマス前までには行いたいとの意向を示している。

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