ジャパネット 飲料水事業に参入 山梨のコウノウォーター買収

 通販大手ジャパネットホールディングス(佐世保市)は、ミネラル水製造・販売のコウノウォーター(山梨県山中湖村)の全株式を取得し飲料水事業に参入すると発表した。2018年1月9日付を予定。取得額は非公表。

 企業買収は5月に完全子会社化したサッカーのV・ファーレン長崎(諫早市)以来となる。「救済買収」の意味合いが強かったV長崎や、関連企業の統合を除けば初めて。これで傘下9社体制になる。ジャパネット社は「今後も新しいサービスを発掘する」としており、18年はさらなるグループ再編も計画しているという。

 コウノ社は05年に設立。資本金1千万円。天然水の製造・販売、OEM生産(相手先ブランドによる生産)を展開している。富士山北麓で採水した「スーパーバナジウム富士」はモンドセレクションで受賞歴があり、家庭用ウオーターサーバーで提供されている。

 ジャパネット社は13年からコウノ社の販売代理店としてウオーターサーバーを取り扱っていた。「ウオーターサーバーの日本での普及率は低い。自社サービスとして責任を持ち、品質の高いものをお届けしたい」としている。

© 株式会社長崎新聞社