没後20年に野外ライブ hide、映画公開、書籍発売も

 X JAPANのギタリストなどとして知られる横須賀出身のhideさん(享年33歳)の誕生日を祝うイベントが10日、川崎市内のライブハウスで開かれた。ステージには、バンドで共に活動したPATAや、Spread Beaverのメンバーとしてhideさんを支えたI.N.A.らが登場。hideさんの映像に合わせて、代表曲の「ROCKET DIVE」や「TELL ME」を披露し、故人をしのんだ。

 イベントは、12月13日のhideさんの誕生日に合わせて2000年から毎年行われ、ゆかりのアーティストらが集っている。実弟の裕士さんは、2018年5月2日に迎える没後20年に、東京・お台場で約2万6千人を集客(1日1万3千人)する野外イベントを4月28・29日に計画していることを公表。裕士さんは、「僕らはこの20年、みんなの喜んだ笑顔が見たくて頑張ってきたつもりです。来年の野外ステージは、本当にたくさんの方が応援してくれるライブになります。このような大規模なメモリアルイベントの実現は、今後難しいと思います。みなさんも来年1年思いっきり楽しんでください」とファンに呼びかけた。イベントには、Spread Beaverも出演する。

 2018年は、「hide 20th Memorial Project」として野外イベントのほか、ドキュメンタリー映画も公開。hideさんの音楽の共同制作者であるI.N.A.が書き下ろす書籍「君のいない世界 〜hideと過ごした2486日間の軌跡〜」の発売も予定している。

 hideさんはX JAPANのギタリストに加え、ソロアーティストとしても活動。音楽はもちろん、革新的なライブパフォーマンスが支持されていたが、1998年5月2日に不慮の事故で帰らぬ人となった。同年に東京・築地本願寺で行われた告別式や、2010年にあった13回忌には多くの参列者が集まり、その影響力の大きさを感じさせた。本願寺の一角には、hideさんの写真や人形などが飾られた祭壇がいまもあり、設置された「hideノート」には国内外のファンが思いを書き込んでいる。

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