電線世界大手の伊プリズミアン、米ゼネラルケーブル社を買収 北米市場で事業拡大

 電線・ケーブル世界大手の伊プリズミアンは米大手のゼネラルケーブルを買収すると発表した。このほど発行済み株式の100%を取得する契約を締結。買収金額は約30億ドル(3400億円)で、1株当たりの取得額は30ドルとしている。

 北米事業の強化などで世界的な電線メーカーとしてのプレゼンスをさらに高めることが狙い。

 買収はゼネラルケーブルの株主総会による承認などを条件に、2018年9月までに完了させる予定。

 ゼネラルケーブルは米ケンタッキー州に本社を置く北米大手のケーブルメーカー。エネルギー関連分野に加え、建設や産業関連分野などに幅広く製品を供給している。また南米や欧州にも事業基盤を有している。北米地域での販売比率はプリズミアンが約15%に対し、ゼネラルケーブルは約60%。買収により効率的に北米市場での事業拡大が可能になる。

 プリズミアンでは今回の買収により「北米でのプレゼンスを高め、欧州と南米での事業をさらに拡大することで、電線産業における地位をさらに確固たるものしていく」としている。

© 株式会社鉄鋼新聞社