ノルスク・ハイドロ(ノルウェー)は8日、米アーコニックの南米におけるアルミ押出事業を買収することで合意したと発表した。ハイドロはブラジルに製錬工場を保有しており、同国でアルミ押出まで一貫生産体制を整えて付加価値販売能力を強化する。ブラジルの公正取引員会の承認を経て、来年前半にも取引を完了させる考え。
ハイドロが買収するのはブラジル南部のウティンガ工場とツバラオ工場。鋳造工程を持つほか7~14インチの押出プレスを合計7基保有しており、合計600人以上の従業員が働いている。
総合アルミメーカーのハイドロは10月に折半出資のサパを完全子会社化。世界最大手のアルミ押出メーカーとして高付加価値品の販売力強化を目指していた。