フランス元首相、2021年からの次期FIA会長選に立候補か

 モータースポーツ界でフィヨンといえば、ルマン24時間レースを主催するフランスの西部自動車クラブ(ACO)のピエール・フィヨンが有名である。しかし実は実兄のフランソワ・フィヨンも、ピエールに負けず劣らずのレース好きで、このほどFIA(国際自動車連盟)のマニュファクチャラー委員長に選出された。

 フランソワ・フィヨンはサルコジ大統領の下で首相を務めた、フランス保守派の重鎮政治家だった。今年の大統領選では最有力候補と見なされていたが、スキャンダルで失脚。政界から完全引退して、実業界に身を投じている。そして今回の委員長選出は、このほど再任されたばかりのジャン・トッドFIA会長の後任として、2021年からの次期FIA会長を狙う布石と見られている。

 今回のFIA総会ではフィヨンの他、スイスの有名時計ブランド創設者リシャール・ミルが耐久選手権委員長に。さらに現役引退したばかりのフェリペ・マッサが、国際カート委員会の長に任命された。

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