箱根駅伝コース、学生たちと点検 道路関係者ら

 正月の風物詩、東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の開催準備が道路関係者らの手でも進められている。選手と沿道の応援者の安全を確保するため神奈川県内のコースを徒歩で点検、競技のスムーズな実施に一役買っている。

 2012年から県建設業協会などがボランティアで協力している徒歩パトロールの一環。15年からは関東学生陸上競技連盟(関東学連)も協力、選手目線で安全管理に努める。学生からは、危険箇所をじかに把握できるとして好評という。

 先月26日には同協会や横浜市鶴見土木事務所、国土交通省横浜国道事務所などと合同で実施。鶴見中継所を中心に、ガードレールの不具合やアスファルトの傷みなどを確認した。

 関東学連幹事長で早稲田大学4年の伊藤大悟さん(22)は「コース上のひび割れなどを指摘した。鶴見中継所は観客も多いので、緑地帯の剪定(せんてい)までしてもらえるのはありがたい」と話した。

 横浜国道事務所の淡中泰雄所長は「選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、これからも一緒になって取り組みを継続していきたい」と話している。

 点検は今後、藤沢や小田原・箱根地区でも実施する予定。

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