《有楽町》本だけど、本じゃない!? 一風変わった『え、ほん?』展 17日(日)まで

「え、本なの?」と思ってしまう、ユニークな本の数々を展示しています。

 読書とは、主に活字、文字を通じて得られる「体験」のことと言えるのかもしれません。例えば小説なら、登場人物に感情移入し、エッセーや自伝なら、執筆者たちの見解や価値観に触れる…。写真集やアート集の場合は、平面的な紙に掲載されたヴィジュアルを見て、心がワクワクしたり、気持ちが穏やかになったりという感動。

 小説、エッセー、写真集、アート本、ルポルタージュ、図鑑、教養書など、私たちはさまざまな本を読むことを通じて、本当に多様な「体験」を味わうことができるのです。

 「くらしの原点に立ちかえり、未来へ進むヒントをみつける」をテーマに多彩な展覧会を企画しているATELIER MUJIで、これまで私たちが経験したことのない読書体験を楽しめる『え、ほん?』展が17日(日)まで、開かれています。本らしさや読書体験とは一体何なのか? そんな難しいテーマに、4組のアーティストたちが挑戦しています。本=紙という括りを超えて立体的に表現したり、見るだけでなく、触る、嗅ぐ、食べるなど、五感を刺激する図鑑を創作したり、ドットで描かれた動物を一面に並べて平面の動物園を作ったり、映像でアニメーションを流したり。きっとあなたも「本なんだけど、本じゃない!」と驚いてしまうかも。そんな少し変わった〝本〟の数々が展示されています。

「しょくぶつぶつずかん」江口宏志さん
『どっとこ どうぶつえん』中村至男さん
「え、ほうげん?」大日本タイポ組合
「Among The Black Waves」Anna BUDANOVA

 電子書籍などを中心に、本のカタチも日々変化しています。『え、ほん?』展は、本のカタチ、つまり単なる見た目でなく、本そのものがもともと持っている存在意義について、深く掘り下げています。今までの読書体験とは一風変わった、新しい体験。本好きならもちろん、子供から大人までどんな人でも楽しめます。本来なら一人で楽しむことが多い読書も、『え、ほん?』展に展示されている本を誰かと一緒に鑑賞してみれば、また違った面白さが発見できるかもしれません。

『え、ほん?』展

期間: 17日(日)まで
営業時間:10:00~21:00 (入場無料)
     ※店舗休館の場合は、それに準じます。
所在地:無印良品 有楽町 2F ATELIER MUJI
   (東京都千代田区丸の内3-8-3 インフォス有楽町)

http://www.muji.com/jp/events/ateliermuji/

© 株式会社産業経済新聞社