県教委が五輪教材作成 20年向け参加意識を高める

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、県教育委員会はこのほど、県内の児童・生徒に関心を深めてもらうための学習教材を作成した。1964年東京大会を中心とした五輪の歴史や県内とのゆかり、ボランティア活動などを紹介し、参加意識を高めてもらう。冊子は県教委ホームページに掲載しており、各校が必要に応じてダウンロードして活用する。

 県内の小中学校、高校、特別支援学校が授業で使用することを想定。冊子は教員が授業を進める際の基礎知識をまとめた「指導資料」「指導ポイント」と、児童・生徒が調べたことや考えを書き込める「ワークシート」で構成している。指導資料は64年大会の県内会場や聖火リレーのコース、2020年の県内実施競技、各言語でのあいさつなどを掲載。シートは3パターンあり、それぞれ小学校、中学校、高校レベルを念頭に置いている。

 県教委保健体育課は「20年東京大会に向け、知識を深めることに加え、観戦やボランティア活動、国際交流といったさまざまな形で参画する第一歩になれば」と話している。冊子はA4判で45ページ。

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