離婚回避! 40代セックスレス問題はどう解決?

セックスレスが原因で離婚に至ってしまうこともあります。どの年代でも起きてしまう問題ですが、今回は40代の夫婦について、離婚を回避するためのいくつかのポイントをご紹介します。

セックスレスを甘く見てはいませんか? 実は離婚原因の中でもセックスレスはとても多いのです。夫婦修復の場合、弊社の見解では、喧嘩したばかり……99%以上、性格の不一致・価値観の相違……90%以上の修復率であるのに対し、セックスレスは50%の確立でしか修復できない、重要な問題なのです。

「もう夫婦としてのセックスはないのか? 」

「このまま、どんどん年老いていくのか? 」

「愛されていないのか? 」

などの不安が増大し、「離婚」を考え始めるのです。

また、日本の民法や裁判では夫婦のセックスを重要なものとみなし、「パートナーがセックスを求めてきた場合、正当な理由なく拒否し続けてはならない」という見解もでています。実は、セックスが出来なくなったために、心療内科に行くカップルもあるくらい、夫婦のコミュニケーションには必要なものなのです。

では、セックスレスになったら、どうすればいいのでしょうか?

『セックスレス解消のポイントは相手ではなく、自分に視点を向けること! 』です。


セックスレスになったご夫婦の話を聞くと、相手を責める言葉ばかりが聞こえて来ます。セックスしなくなったのは、本当に相手のせいなのでしょうか? 実際にカウンセリングにいらした方にアドバイスするのは、こんなポイントです。

昔の体型に戻れるようにダイエット

男性・女性ともに多いのは、太ったことにより、セックスする気がしないというものです。男性のメタボも、女性の「トド化」も要注意です。ご主人が帰ってきても、玄関まで「お帰りなさい」とお迎えに行かず、ソファーでごろ寝していませんか?

何かしてもらったら、「ありがとう! 」を言っていますか? 「当たり前」という心の脂肪のダイエットも大事ですね。

下着・ルームウェアなどもオシャレに

おばさん用のショーツやベージュの下着ばかり履いていませんか? 下着も黒い下着やセクシーなシルエットの下着を買ってみたりしましょう。楽なルームウェアをそのままパジャマ代わりにしてはいけません。可愛いパジャマやネグリジェなどで、ムードを出しましょう。急にそんなこと、恥ずかしくてできないというなら、くたくたの下着やジャージをやめることから始めましょう。気を使わなくなったときが要注意です。

きちんとお化粧をし、髪にも気を使う

家ではすっぴんの女性が多いです。でも一度じっくり自分の素肌を見てみましょう。しみやそばかす、くすみ、目の下のクマなど酷い顔をしていませんか?

旦那様は、外でお化粧をして綺麗にしている女性たちと会っているのです。

綺麗な髪に男性は惹かれます。髪もボサボサだったり、ゴムで結んでいませんか? 家では毎日無理をする必要はありませんが、たまにはきちんとお化粧をして、髪をセットして一緒にお出かけしましょう。いつもと違うあなたに、昔を思い出すかもしれません。家でも、最低限のお手入れはしておきたいものです。

男性も、メタボのお腹・体臭・鼻毛などを放置していると、奥様もセックスをする気をなくす要因ですので、気を付けましょう。

理想の人を見つけて、その人のようになれるように、努力する

ご主人や、奥様の好きなタレントは、誰だか知っていますか? 可愛い系ですか? 綺麗系ですか? グラビア系ですか? すぐには無理でも、少しでも、その人の系統に近づけるように、体型・髪形・洋服などを頑張ってみるのもひとつの方法。40歳を過ぎても素敵な男女はたくさんいます。その人たちと自分はどこが違うのか、少し意識すると、自分に足りなくなっていた部分が見えてきます。男性も、女性も自分のために頑張っている姿に惚れ直すのです。

日常の小さなスキンシップを大切にする

週に1度、月に一度でも夫婦の時間を作りましょう。二人だけで食事に出かけたり、家で映画を見たり、マッサージをしたり。家庭から離れ、何気ない会話をするのも大切なこと。手をつないだり、肩をマッサージしたりと小さなスキンシップが安心につながります。そこからセックスにつながるという雰囲気作りも大切です。

セックスレス禁止の法的根拠としては、民放第770条「裁判上の離婚」の五 「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。」だといわれています。

罰則があるものではありませんが、「離婚調停」や「裁判」の時に不利になります。

例えばセックスレスが離婚理由の場合に、一方が慰謝料を請求した場合に、裁判所が支払いを命じるケースがあります。

セックスレスの問題に、言葉の暴力(モラハラ)や暴力を伴う行為(DV)が加わると、さらにパートナーに精神的・肉体的ダメージを与える事になりますので、調停や裁判においてもいっそう不利になります。

せっかくご縁があって出会った二人、出会ったころの気持ちを思い出し、ドキドキ出来る男と女に戻れる努力をしましょう! 素敵な夫婦生活を送りたいですね。

(文:岡野 あつこ)

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