北メディア、安倍首相を糾弾

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は12日、日本の安倍晋三首相を糾弾する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮は、米国と歩調を合わせて圧力を強める安倍政権に対して非難の度合いを強めている。

論評は、北朝鮮が先月29日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型を発射したことを受け、安倍氏が「このような暴挙は絶対に許せない」「強固な日米同盟に引き続き依拠して高度の警戒態勢を維持する」「国際社会が対朝鮮制裁決議を完全に履行する必要がある」などと主張したことに言及し、「島国民族の正しくない腹をありのままさらけ出した破廉恥な詭弁だ」と非難した。

また、「大陸間弾道ロケット『火星15』型は周辺国の安全にいかなる否定的影響も与えずに成功裏に試射された」とし、「安倍も目と耳がある以上、これを知らないはずがない。にもかかわらず、知覚もなしに荒唐無稽なたわごとを言い散らすのを見れば、彼の反共和国ヒステリーが極に達したことがはっきり分かる」と強調した。

さらに、「対米追従政策に必死にしがみついて軍事大国化と再侵略野望を実現するというのが、日本の主たる内心である」と指摘した。

その上で、「安倍をはじめ日本の当局者らがいまだ変遷した現実に無理に顔を背けながら、米国を背負って無分別に振る舞っていれば、日本列島に取り返しのつかない災いを呼びつけかねない」と警告した。

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