「アロンソから学びつつ、挑戦もしたい」ノリスがデイトナ24時間に向け意気込み

 2017年はランド・ノリスにとって大きな躍進を遂げた年となった。ヨーロピアンF3選手権のチャンピオンになっただけでなく、マクラーレンF1チームから2018年のテスト&開発ドライバーに指名されたのだ。

 現在18歳のノリスにとって来年はさらなる飛躍の年になるかもしれない。ノリスはマクラーレンでの任務のほかにF2へのフル参戦を予定している。また1年の走り初めとして、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのロレックス・デイトナ24時間レースに出場、スポーツカーレースに初挑戦することが決まっている。

 ノリスはデイトナにはユナイテッド・オートスポーツから出場、2度F1ワールドチャンピオンに輝いた経験を持つフェルナンド・アロンソと同じチームで走る。ノリスは、アロンソの走りからできる限りの技術や知見を吸収したいと張り切っている。

 マクラーレンF1チームによるインタビューで、アロンソのそばで仕事をすることはどのように役立つと思うかと聞かれ、ノリスは「F1ドライバーの職業意識についてたくさんのことを学ぶことができるだろう」と答えた。

「彼はF1とは違うマシンに乗るわけだけど、そこでもベストを尽くそうとするだろうね」

「特にチームメイトたちに勝ちたいと望んでいるだろうし、マシンの性能を引き上げようとできる限りの努力をするだろう。僕はあらゆる局面で、彼がやることのすべてを理解し、吸収できるように努めるつもりだ」

 ノリスは、1月にデイトナで走ることの魅力の大部分は、アロンソの近くで仕事ができることだと付け加えた。

「当然だけど、僕自身良い走りをしようと思っているよ」とノリス。「でもそれより、僕にとって大きいのは、フェルナンドから学ぶことができる良い機会だということだ。こんな機会は絶対に無駄にしたくない」

「同時に、僕が彼に対してどこまでのことができるかも証明してみせたい。特に予選のときにね」

「デイトナ24時間レースは団体戦だ。だから僕たちはマシンをシェアし、ともに仕事をする。それでもプラクティスや予選のときには、誰がより良い走りを見せられるのか、多少の競争はあると思いたいんだ」

「最高の結果を出した者が最高の走りをしたということだ。素晴らしい機会なのだから、しっかりと彼から学びたい」

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